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2022.12.28
  • バレンタイン

バレンタインデーの歴史とは?チョコレートを贈る日本と海外との違いを知ろう

2月14日はバレンタインデー。日本では「女性から男性へチョコレートを贈り、気持ちを伝える日」として長らく定着していました。しかし近年ではその価値観が少しずつ変化し、家族や友人、自分のためにチョコレートを贈るなどより大きな意味合いになってきています。

海外でも「恋人たちが愛を誓いあう日」であることに変わりはないものの、贈るものは必ずしもチョコレートではない様子。例えばアメリカではお互いにプレゼントを贈りあったり、インドでは「バレンタインウィーク」と呼ばれる1週間ものお祭りになっていたり…… 今回は諸説ありますが、バレンタインデーの始まりとなった歴史や各国のバレンタイン文化の一部をご紹介します。

バレンタインデーの歴史

「バレンタイン」は若い兵士たちの想いを守ったキリスト教司祭の名前に由来

バレンタインデーの起源は古代ローマ時代に由来します。当時、2月14日は結婚や出産を司る女神・ユーノーの日とされていました。普段は別々の場所に暮らす男女がくじ引きで一組ずつパートナーとなり、翌日のルペルカリア祭の間だけ一緒に過ごすことができる日だったのです。こうして結ばれた男女は恋に落ち、やがて結婚するカップルも多かったそう。

しかしローマ帝国の皇帝・クラウディウス2世は「パートナーを残して戦場に行けば士気が下がる」と、兵士たちの結婚を禁止していました。これに異を唱えたのがキリスト教の司祭・ウァレンティヌス(バレンタイン)です。彼は若い兵士たちを憐れに思い、結婚式を密かに執り行っていました。しかし、そのことがクラウディウス2世に知られ、「二度と命令に背かないように」と厳しく注意されます。ウァレンティヌスはそれにも従わなかったことから、2月14日に処刑されてしまいます。こうした経緯によって2月14日は、信仰に命を捧げた聖人・ウァレンティヌスを追悼するキリスト教の祭日となりました。

イギリスの詩人がきっかけで手紙や詩を贈りあう文化が拡まる

その後、2月14日が「恋人たちの日」とされるようになったのは14世紀頃。一説によると、イギリスの作家であり詩人であるジェフリー・チョーサーが、自身の詩の中で「バレンタインは鳥がパートナーを選ぶ日だ」と綴ったことがきっかけだと言われています。その後1800年代にかけて、バレンタインデーに手紙や詩を贈りあう習慣が海を越えてアメリカに伝わり、世界各国に拡がったとされています。

日本のバレンタイン文化は終戦以降

バレンタイン文化が日本に伝わったのは1950年代。第二次世界大戦の終戦後まもなくの頃で、衣服などを恋人や家族同士で贈りあう形でした。現在のようにチョコレートを贈りあう文化になったのは1970年代以降。チョコレート会社によるキャンペーンとして、女性から男性へ愛を告白するキャッチコピーが掲げられ、各社からハート型のチョコレートも販売されました。これらはとても斬新なものとして受け入れられ、今につながる流行を生み出しました。

日本と海外、バレンタインはこんなに違う!

バレンタインにチョコレートを贈る文化は日本ならではのもの。では世界各国のバレンタインはどのようなものなのでしょうか。

実は欧米では日本とは逆で、男性から女性へ贈り物をしたり、男女ともにプレゼントを贈りあったりする文化なのだそう。ホワイトデーというお返しの文化もありません。バレンタインでは贈り物もチョコレートではなくカードや花束、ジュエリーなどが一般的で、恋人や家族と一緒に特別なディナーを楽しむことが多いようです。

一方で韓国や中国、台湾はで男性から女性へ贈り物をすることが多く、この日に向けて多くのレストランも予約で埋まるそうです。3月14日のホワイトデーの存在もあるなど日本と様子が似ています。韓国は日本と同じように、バレンタインは女性から男性へチョコレートを、ホワイトデーは男性から女性へクッキーなどを贈るのがポピュラーな様子。さらに1か月後の4月14日は、恋人のいない男女が慰め合う「ブラックデー」になっています。

そしてインドでは、2月7日から1週間続く「バレンタインウィーク(ラブウィーク)」が浸透してきており、男性から女性へ段階的なアプローチを行います。

2月7日にバラを受け取ってもらえたら、翌日に告白。さらにチョコレートやテディベアを贈る日、キスやハグの日…と続き、14日当日はデートをして、来年も一緒に過ごせるように約束をするそう。インドは古来より家同士の結びつきが重視されており、お見合い結婚が一般的。そのためバレンタインもこのような形になったのかもしれません。

もともとは宗教的な行事として始まったバレンタインデー。それぞれの国で文化は違えど、大切な人と過ごす日であることには変わりありません。

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